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パーパス

利他共生社会の実現

メッセージ

「利他共生社会の実現」で次世代に希望を託す

 私は、広葉樹が広がる地方の里山で育ったため、自然というものは当たり前で、特に意識したこともありませんでした。卒業後、東京で就職して30年も都会で暮らしていると、何か自分の中に欠けているものがあるような、時折そんな感覚になるのです。ある時、故郷へ帰ってみると、子どもの頃に過ごした森や自然の風景が大きく変わっていることに驚きました。森は泣いていました。時を同じくして、環境問題が頻繁に取り上げられるようになり、私の中で問題意識が鮮明になってきたのです。私たちの世代が経済成長に明け暮れている間に、自然は大変なことになっていたのだ、このままでは次世代に負の遺産を残すことになってしまう、そんな思いから「利他共生社会の実現」をめざすことを決意しました。

小田明

 次世代にウェルビーイングな世界を引き継ぐためには、一人ひとりが小さな取り組みを重ねることだ。私たちは利他共生社会の実現に向けて小さな取り組みを重ねています。具体的な目標として「次世代の森づくり」と「生命の尊厳を身近に」の2つを掲げ、その目標達成の手段として「イベント事業」「宿泊事業」「地域総合商社」の3つを実施しています。これらの事業を通じ、自然環境(地球)と生活環境(社会)と経済環境(市場)がバランスする社会、すなわち「利他共生社会の実現」を夢みています。私たちの歩みは小さい。けれども、共感し合う仲間(それはお客様、従業員、同業者、すべてのステークホルダー)と手を携えるなら、決して遠い夢ではない。

古守庸一郎

ストーリー

はじまりは小さなアイデアと大きな志

 2018年、地域に求められている(と思われる)地域総合商社を三重県大台町に設立。理念は「Wellbeing ―より良い暮らしを次世代につなぐ―」。波乱万丈のスタートを切った。人々が求める「よいもの」を全国にお届けするという意気込みで、イベント企画、商品開発、販路開拓、利害調整に奮闘した。

 初めてのイベント「ドイツ製ピザ窯で焼いたピザを芝生広場で満喫しよう!(こんなタイトルだったと思う)」では1週間で440名を集客。好調なスタートだった。10年以上も日の目を見ずに眠っていたピザ窯を丁寧に再生。何でも関係者によると、このピザ窯は800万円もする高級ピザ窯だとか(真偽は不明)。休眠資源を活用する地域商社らしい取り組みに前途が期待された。しかし、「志」高い計画も順調には進まず、5人で始めた会社は3ヶ月後には2人になっていた。理由はここでは語るまい。

 ユネスコエコパークという制度はあまり(実はほとんど)知られていない。公園のようなネーミングだがどこを探しても公園はない。説明すると余計に分からなくなるため、ここでは省略させてもらう。要は、ユネスコが指定する世界遺産と並ぶ立派な制度だと思ってもらいたい。そんなユネスコエコパークに指定されている大台町には、少し変わった自然※1が存在する。そんな自然を活用しない手はない。

 実はトヨタ自動車が三重県大台町に山林を保有している。「トヨタ三重宮川山林」と称する1,700ヘクタール(ピンとこない方は東京ドーム364個分)という広大な山林だ。ひょんなご縁からこの山林を活用するプロジェクトに当社が関わることになった。林業とは別のアプローチで山林(森でも木でも)をビジネスとして活用するというプロジェクトだ。「少し変わった自然」を活用する機会がやってきた。

 イベント企画事業の一環と位置づけた「ドッグイベント事業」はトヨタの優れた山林と当社の(優れた)企画がマッチして、3年間で590名の方々と430頭の犬々にご参加いただいた。参加者の多くは「ワンコ(犬のこと)がこんなに生き生きしている姿は初めてです」「他にはない素晴らしい森です」と言ってくださる。ありがたくて涙が止まらない。ここに当社の理念が共感されたのだ。

 「Wellbeing ―より良い暮らしを次世代につなぐ―」という理念は、今の社会をこのままの状態で子どもたちの世代に引き継ぐにはあまりにも申し訳ない、という気持ちの裏返しなのだ。経済活動に明け暮れた産業社会が、自然を置いてけぼりにしてしまった。いや、こき使ったのかも知れない。日本中、世界中で多くの森が泣いているではないか。責任は明白だ。せめて自然を、森を本来の姿に戻そう。トヨタとの協働で、その活動に着手できたのだ。

 2021年、当社は上述の理念を「利他共生社会の実現」に更新した。より取り組みやすく、より具体的に指針を定めたい、との思いからだ。大きな目標だが、SDGsの後押しもあって、小さなゴールを積み重ねるというアプローチで進めている。利他共生社会にはOne HeartとOne Worldが欠かせない。「One」は多様性と包括性を表しており、自然と開発・地方と都市、人間と動物などを対立させることなく、双方が持続可能になるよう事業設計のガイドラインとしている※2。森が笑顔を取り戻す日はそう遠くはない。

※1:言葉ではとても説明できないので、ぜひとも体感にお越しください。
※2:この考え方がユネスコエコパークの理念と一致しています。

プロフィール
(代表略歴)

・小田明
1965年、島根県生まれ。
大手通信会社にて30年以上勤務。
2016年、しまコトアカデミー、2017年、ローカルベンチャーラボ受講。
2018 年、トヨタ自動車主催「フォレストチャレンジ森あげプロジェクト」に選ばれたことを機に起業。
2019 年、通信会社を退職。合同会社サイクロスの共同代表に。
現在、三重県大台町と東京の二拠点生活。
第2の人生を「次世代の森づくり」にかける。

・古守庸一郎
1966年、滋賀県生まれ。
製造業、出版業、広告業界を経て2004年起業。
2014年、三重県大台町へ移住し、行政関連の業務に就く。
2018年より合同会社サイクロス共同代表。
現在、三重県大台町と大阪の二拠点勤務。

会社概要

社名
合同会社サイクロス
CYCROSS,LLC
所在地
〒519-2505 三重県多気郡大台町江馬73
Tel:0598-89-4037
代表(共同経営者)
小田 明 Akira Oda
古守 庸一郎 Yoichiro Komori
設立
2018年2月
事業内容
イベント事業
宿泊事業(仮称)
地域総合商社